漫画家になりたいと思っていた若い頃、
アニメ、漫画的な絵にもう少し自分独自の
個性が欲しいと思っていて、
あまり興味がなかった「絵画」の
資料が見たいと思い
新聞配達でもらった給料で月に1回
本屋を1日中はしごしてた時期があります。
その頃、いろんな作家の中でも
特に印象に残った1人がエゴン・シーレでした。
人体の変形、変なポージング、
骸骨のようなシルエットなど
病的なイメージが当時すごく刺さりましたし
今また改めて見てもやっぱり
刺激的で鮮烈でした。
で、調べてみると、クリムトに憧れて
師事していたということで
クリムトはなんとなく知ってたんですが
今回ちゃんと見てみたら
古典的技法の完成度の高さから、
装飾的、デザイン的な技法まで
幅の広さと重厚感の
あまりの凄さに圧倒されてしまいました。
シーレはクリムトの背徳的なイメージや
エロスの部分を抽出して
さらに尖らせた感じがしました。
シーレは28歳という若さで亡くなったらしく
そこもなんか納得です。
って思ったら、ほぼ同年代でした。
一時期、多くの漫画家がミュシャのスタイルを
取り入れてたんで、知ってたんですよね。
今度改めてミュシャも見てみようと思います。