絵を見て感想を書く その3

 

漫画家になりたいと思っていた若い頃、

アニメ、漫画的な絵にもう少し自分独自の

個性が欲しいと思っていて、

あまり興味がなかった「絵画」の

資料が見たいと思い

新聞配達でもらった給料で月に1回

本屋を1日中はしごしてた時期があります。

 

その頃、いろんな作家の中でも

特に印象に残った1人がエゴン・シーレでした。

シーレ



人体の変形、変なポージング、

骸骨のようなシルエットなど

病的なイメージが当時すごく刺さりましたし

 

今また改めて見てもやっぱり

刺激的で鮮烈でした。

 

で、調べてみると、クリムトに憧れて

師事していたということで

クリムトはなんとなく知ってたんですが

今回ちゃんと見てみたら

 

古典的技法の完成度の高さから、

装飾的、デザイン的な技法まで

幅の広さと重厚感の

あまりの凄さに圧倒されてしまいました。

クリムト



シーレはクリムトの背徳的なイメージや

エロスの部分を抽出して

さらに尖らせた感じがしました。

 

シーレは28歳という若さで亡くなったらしく

そこもなんか納得です。

 

ちなみに、クリムトの装飾性ってミュシャに似てるなあ

って思ったら、ほぼ同年代でした。

 

一時期、多くの漫画家がミュシャのスタイルを

取り入れてたんで、知ってたんですよね。

今度改めてミュシャも見てみようと思います。