いっぱい並べたかった

ドラムの話です。

 

一時期シンプルなセッティングが流行っていて

いわゆる3点セットってやつで、スネア、タム、フロアタム。

シンバルもクラッシュ2枚とライド1枚ぐらいですか?

 

で、「シンプルなセットでも多彩な表現はできる。

いや、それが出来るのが玄人だ!」みたいなことが言われてました。

 

まあ、それは確かにそうでしょうし否定する気は毛頭ないですが

僕が憧れたのは「要塞みたいなセット」でした。

 

いっぱい並べたいんですよ。

ガキくさくてもそういうのが好きなんですよ。

 

よくノートにドラムの絵を書いて

「ここにチャイナ置いて…」「ここにベル置いて…」

「ここにもう一個タム置いて…」

って理想のセッティングを妄想してました。

 

実際僕のセッティングはかなり点数が多いんですが

楽器点数が増えるにつれていろんな場面で大変になっていきます。

 

まず、機材の持ち運びが大変。

シンバルやスタンドは当然持ち込みになるのですが

金属のかたまりですからめちゃくちゃ重いんですよ。

 

さらにセッティングが大変。

マチュアバンドのライブハウスでのライブっていうと

ワンマンとかでない限り、

対バン形式で何バンドかで交代でやるわけですが

ドラムもたいていそこのライブハウスのドラムセットを使いまわします。

 

交代制ですから決められた時間内で

セッティングを終わらせなきゃいけないわけです。

 

楽器点数が増えれば増えるほど大変になっていくわけです!

僕なんかそのセッティング作業ですごいエネルギー使います。

のんびりやってたらその日のイベント自体の時間も押してしまうわけですから

けっこうなプレッシャーですよ。

 

なんか愚痴みたいになってきましたが

まあ、なにが言いたいのかというと。

なにを目指すかは人それぞれでしょ?

僕の目指すところは「要塞のようなセット」だったんですよ。

 

偉い人がこう言ってたとか

世界的に有名な人がこう言ってたとか

そんなのカンケーねー!」って話ですよ。

 

一流の人たちの言葉はその人の理想のイメージを追求した結果

出てきた言葉なんであって

有名で偉い人だから盲目的にその言葉に従ってるような人を見ると

あなた、自分のイメージないんだね!って思います。